日常生活で使える映画慣用句集

日常生活で便利に使える映画の名セリフを紹介していきます。ただし、あまり真面目に読み過ぎないで下さい。

ひと言でいえば感動だ

☆ひと言でいえば感動だ
『気狂いピエロ』
ゴダール監督作品を取り上げるのは2回目ですね。
ベルモンド演じる主人公フェルディナンドは、パーティで映画監督のサミュエル・フラー(本人)と出会います。
フラーは、「映画とは何か」という質問に、こう答えます。
「映画は戦場のようなものだ。愛であり、憎しみであり、アクションであり、バイオレンスであり、死であり…ひと言でいえば感動だ」
とはいえフラーはいわゆるカッコ付きの「感動作」を撮るようなひとではないので、原語の emotion は「強い感情」というか、むしろ「情動」に近いものかも知れません。
このセリフを実生活で使うときは、emotion の部分をいろいろと変えてみましょう。
何かを訊かれたときの答えをもっともらしくしたい場合(例1)や、ものごとを身も蓋もなくしてしまいたい場合(例2)などに便利です。
例1:「アイドルとは、なおちゃんであり、ぽんちゃであり、かえぽであり…ひと言でいえば Negicco だ」
例2:水曜サスペンスドラマ『OL三人旅シリーズ・西伊豆温泉殺人事件』仲良し三人組が旅先の温泉宿で遭遇した恐ろしい殺人事件!隣室に泊まっていた嫌味な会社社長は何者かに滝から突き落とされ、番頭は五右衛門風呂で溺死!犯人と思われた怪しげな老人も土蔵の中で刺殺!やがて三人組にも魔手が迫り、ひと言でいえば犯人は女将!

☆行く手にはいつも銃とナイフ、それがタン・ロンの運命なのかも知れない
『ドラゴンへの道』
ブルース・リー映画の登場も2回目です。
リー自身の監督作だったり、チャック・ノリスが出ていたり、ローマで撮られていたり、注目すべき点の多い映画ですが。
筆者は撮影が西本正ってのに惹かれます。
中川信夫版『東海道四谷怪談』とこの映画のカメラマンが同じってのは、凄いですね。
これはラスト、去っていく主人公の後ろ姿を見ながら、登場人物のひとりが呟くセリフで。
ヒーローの多難な行く末を暗示しています。
ネット上のガセネタで、誰かを物凄く格好良く持ち上げたいときに使って下さい。
例:『【拡散希望上島竜兵のいい話』
これは私が別府温泉に行ったときの話です。
御存知の方も多いと思いますが、ここには「地獄めぐり」という、様々な源泉の奇観を売り物にした場所があります。
高温で、とても入湯できるものではありません。
そのうちひとつで、小学生低学年ぐらいの男の子が柵を越えて騒いでいました。
「危ないな」-と思った次の瞬間、足を滑らせて熱湯の中に落ちてしまいました。
ああ、このままでは全身大やけどで死んじゃう!
そのときのことです。
見物客の中にいた小柄な男性が、服を脱いでたちまちパンツ一枚になりました。
よく見ると、ダチョウ倶楽部上島竜兵さんではありませんか!
上島さんは、自分も柵に足をかけると、「押すなよ!押すなよ!」と叫びました。
他の見物客全員が、上島さんの背中に殺到したのは言うまでもありません。
「あちちちち!」-上島さんは皆さん御存知のリアクションをとりながら、子どもを脇に抱えて、湯から飛び出してきました。
あとで聞いた話ですが、子どもはギリギリで命拾いをしたようです。
上島さんは万雷の拍手を浴びながらも、「押すなよって言ったじゃないか」とキレてみせ、偉ぶることもなくその場をスタスタと歩き去っていきました。
行く手にはいつもおでんと熱湯風呂、それが上島竜兵さんの運命なのかも知れません。


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